2025年11月、高市早苗総理が午前3時から勉強会を開いた――このニュースがSNSを賑わせました。
「働きすぎ」「体が心配」といった声が上がる一方、その背景には「質問通告の遅れ」という国会の構造問題が潜んでいます。
実は、立憲民主党などによる“戦略的遅延”が過去にも指摘されており、官僚や秘書官の深夜対応が常態化しているのです。
本記事では、通告遅延の仕組みと現場への影響、立憲側の反論、そして海外の議会との比較を通して、日本の政治が抱える“非効率の連鎖”を徹底解説。
最後には、政治が真に改革すべきポイントを探ります。
午前3時の勉強会──なぜそこまで忙しくなったのか
2025年11月。
高市早苗総理が午前3時から勉強会を開いたというニュースが話題になりました。
「総理、寝てください」「体に気をつけて」とSNSでは心配の声が相次ぎ、
一方で「3時に勉強会って…ブラック国会では?」といった皮肉も飛び交いました。
実はこの“徹夜勉強会”、単なる「働きすぎ総理」エピソードではありません。
その裏には、質問通告の遅れという、長年放置されてきた国会運営の構造問題が横たわっているのです。
通告遅延とは?知られざる“質問の裏ルール”
「質問通告」という言葉、あまり聞き慣れないかもしれません。
国会では、質問する議員があらかじめ「誰に・何を質問するか」を通告し、
政府側(官僚・大臣・総理)がそれに基づいて答弁書を作成します。
原則として「前々日の正午までに提出」と決まっているのですが、
現実には、野党が直前まで質問内容を出さないケースが続いています。
「ギリギリまで作戦を練る」「相手の準備を遅らせたい」──
いわば“国会版・情報戦”。
これがエスカレートすると、官僚たちは深夜どころか翌朝3時まで徹夜で資料を仕上げる羽目になるのです。
立憲民主党が“戦略的遅延”を使った過去事例
過去にも、立憲民主党が通告を「戦略的に遅らせた」と報じられた事例があります。
2022年と2023年の国会では、質問通告が前日夜遅くになったことで、
関係省庁が徹夜対応を余儀なくされたという報道が複数回ありました。
当時、元官僚の関係者はこう漏らしています。
「夜10時を過ぎたら“立憲タイム”の始まり。深夜の通告FAXが鳴ると、庁舎の自販機のコーヒーが一気に売り切れる」
まるでブラックジョークのようですが、実際に現場は悲鳴を上げていました。
しかも今回は、立憲・共産両党の通告が遅れた結果、
答弁書の完成が午前3時頃。
そのタイミングで高市総理が勉強会を始めた、というわけです。
官僚や秘書官の“深夜対応”が常態化するワケ
霞が関では、通告が遅れると雪崩のように仕事が積み上がる仕組みになっています。
質問内容が確定しないと、各省庁は答弁を練りようがない。
最終的に質問が出たのが夜10時なら、そこから資料づくりが始まります。
国家公務員白書によると、
中央省庁の平均残業時間は月80時間超(2024年度)。
中には「月200時間超」の部署もあると言われ、
国会対応はその“残業の王様”とも揶揄されます。
「質問が出ないから帰れない」──
そんな理不尽が続くうちに、
官僚の中では「国会開会=カフェイン戦争」というスラングまで生まれたとか。
立憲側の言い分:「与党の国会日程設定が原因」説を検証
一方、立憲民主党にも言い分があります。
「通告遅延は与党の国会日程設定ミスが原因」だと主張しているのです。
確かに、政府・与党側が日程を急に変更するケースもあり、
野党が質問を練る時間が削られることもあります。
ただ、それでも「前々日正午」というルールは変わりません。
つまり現状は、どちらの言い分も間違ってはいないが、結果は官僚の負担が増えるという構図。
まるで「泥仕合のツケを現場が払う」構図です。
海外の議会運営と比較──日本の“非効率構造”が浮き彫りに
海外ではどうでしょうか?
イギリス議会では、質問は1週間以上前に通告するのが常識。
ドイツ連邦議会では、答弁資料の共有を電子化し、徹夜作業を極力なくしています。
一方、日本の国会は、いまだに紙資料とFAXが主流。
「質問通告FAX待ち」が現場用語になっているのは、日本ぐらいでしょう。
国会は「議論の場」であるはずが、
今や「資料作成と時間制限の戦場」と化しています。
政治に必要なのは“徹夜”ではなく“ルールの見直し”
今回の“午前3時の勉強会”は、単なるニュースではありません。
それは、「国会の仕組みが疲弊している」ことを可視化した象徴でもあります。
努力する人が報われる政治であってほしい。
高市総理も、官僚たちも、夜中に勉強会を開きたいわけではないはずです。
これを機に、質問通告のルールを見直し、
「夜更かし政治」から「健全な議論」へと進める仕組みが求められています。
国会改革とは、派手なスローガンではなく、
ひとつひとつの「ルールの改善」から始まるのかもしれません。
午前3時からの勉強会――本当に頭が下がる思いです。
国会での答弁をしっかり準備したいという高市総理の姿勢は立派ですが、これが常態化してしまっては体がもちません。
総理には、いつでも万全な状態で「いざ」という時に備えてほしいものです。
問題は、質問通告の遅れか、それとも与党の時間設定か。
いずれにしても、国のトップや官僚が徹夜せずにすむような、健全で効率的な国会運営を目指すべきでしょう。


